江古田スケッチ

アーティスト竹内緑郎と旅行かばん
作詞竹内緑郎
作曲岡野光矢
忘れられないことの中に
何でもないようなことがある
それはいつも記憶のどこかで
色もあせずによみがえる
ぼくが江古田に住んでいた
四年の月日のその中で
出合うひとがいつもたのしみで 若い日々は夢現つ
踏切のそばのキッサ店は
電車が通ればふるえだす
ウィンナー・コーヒーのミルクかげんに
ちょっとうるさい広瀬夏子
彼女にとってこの街は はじける季節の仮の宿
日芸 武蔵 武蔵野音大 思い出の街

雨の日などはマンガ抱いて
カルチェあたりでお茶を飲む
セピア色の写真の中に
ひげのマスターが笑っていた
ピアノたたいて坂本が
うたったあの唄思い出す
それはいつも売れない男の
さびしさうたった唄だった

駅前で八百屋で買ったポテト
ふかして食うのもおつなもの
そんな言い訳笑いながら
タバコねだった浜田信二
あいつにとってこの街は 夢を飛ばせるエアポート
日芸 武蔵 武蔵野音大 若い日の街

彼女を待たせて森岡は
雀荘ロンに入りびたり
西陽の部屋で別れの手紙
あいつはふるえて読んでいた
ぼくが江古田を去ったのは
木枯しもようの秋だった
さようならと駅のホームで
そっとひとりでつぶやいた
江古田文化の深夜映画に 涙流した佐野京子
夜明け前の下宿の窓に
ひじかけながら彼女は言った
卒業したらあのひとは ふるさと行きの汽車に乗る
日芸 武蔵 武蔵野音大 思い出の街

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