商品には手を出すな

アーティストダウン・タウン・ブギウギ・バンド
作詞阿木燿子
作曲宇崎竜童
坂の多い 港町の
フリで入った小さなスナック
意外に混んだ店一杯に
おまえのレコードがかかっていた
歌って奴は不思議なもんさ
昔をひきずる力がある
キャンプまわり キャバレーまわりに
あけ暮れた あの頃を思い出す
若さだけが取柄のあの頃には
思いもつかない言葉だった
"商品には手を出すな"

おまえを初めて見つけたのは
場末の小さなナイト・クラブ
色あせたセーターの胸さえ
まだふくらんじゃいなかった
俺がイケると思ったのは
ギラギラ光る大きな目と
妙に人恋しいその声さ
これは俺のカンという奴か
あん時 そうさ あん時は まだ
他人事だったのさ あの言葉
"商品には手を出すな"

ツキが廻れば おかしなもんさ
何でも売れるネタになる
昔のくらしに尾ヒレがついて
涙でつづる貧乏ぐらし
けれど 思い通りに行ってる時が
ヤバイ時期だと気がつくべきだった
おまえに女を感じはじめ
本気になってゆく この俺に
兄かねて言葉をかけた奴も
同じ思いに泣いた奴か
"商品には手を出すな"

スポット・ライトの当る時だけ
花のように微笑む おまえと
いろんな奴とのスキャンダルを
もみ消すだけが仕事の俺さ
中味のないお世辞に囲まれ
おまえは日増しに変っていった
俺の作った虚飾の花が
一人で勝手に咲いたわけか
心の痛みと一緒でなけりゃ
思い出せない言葉がある
"商品には手を出すな"

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