荒野のブルース

アーティスト渚ようこ
作詞内田漣美
作曲不詳
花も泪も風に舞う ここは新宿 路地裏の
今じゃ 仁義も地に堕ちて 秘めた炎は 何処で咲く

赤く咲くのは 血と薔薇か それとも一夜の幻か
嘆いてみたとて 忘られぬ やくざ映画のブルースよ

今日もまた 地霊たちの呼ぶ声がきこえる
忘れられた劇場や 崩れかけた廃墟の残骸の中から
過ぎた日々の愛の亡霊たちが わたしに話しかけてくるのだ
このジュクの街では、駅の階段で地下に降りるとき
路地を横切る風を感じるときに
場末のバーや映画館の片隅で夜明けを待つ時間
ひりつくような淋しさが私に襲いかかってくる・・・・
だが、わたしは一見クレイジーな孤独が嫌いではない

夢に破れた青白い顔の青年や、派手な格好をした新聞配達人
ギター無宿の渡り鳥もいる
女たらしのイカサマや、やけに着飾ったホステスたち
泣き上戸のオカマの姐さんや、心優しきアウトロー
義理人情に堅い昔気質の侠客たち
インテリやくざのどうしようもない酔っ払いたちが
ジュクのネオンの花吹雪の中を通り過ぎていく
焼け付くような季節がこの街では何度も繰り返され
血のように流される涙も やがて幽界の中へと消えてゆく

わたしは コンクリートの荒野の中で
おんなの胎内にも似た 故郷を探して さまよい続ける

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